インク筆を作ろうと思ったのが、万年筆のカラーインクを使ってシンプルスケッチで絵を描いていると、毎回ベタ塗りのために筆や水入れを用意するのが少し面倒だったので、もうちょっと簡単に作業できないかなぁと言う発想からです。
インク筆とLAMY safari
水筆という絵を描く道具が文具屋さんなので売っています。最近ではたまに100円ショップでも見かけたりします。
筆の本体部分に水を入れて使う画材です。本来は水で溶け水彩のようなタッチが生まれる色鉛筆のために使うものですが、水を入れて使えるようにしっかり密閉できるように作ってあるので、漏れが少なく、キャップもついているので乾きにくいので、もしかしたらインクを入れたら使えるんじゃないかなぁという思いつきで作った道具です。
メーカーでは推奨していない使い方なので自己責任になります。ご注意ください。あくまで兎村さんの道具の使い方の応用参考程度に読んでいただけたらと思います。多分ですが、この構造上、気圧に弱いと思うので、飛行機や高低差のある移動には注意した方が良さそうです。自宅でのみ使っています。
作ると便利なので愛用している道具のひとつです。
ちなみに黒いインクで絵を描くときは筆ペンがもともと売っているのでそれを使っています。
道具は3つ用意します。
ピストンスポイトは100円ショップでも買えます。お取り扱いのお店が少ないのでAmazonもオススメ。画材屋さんでも扱いがある場合があります。
水筆には太さがあります。細と中が使いやすいです。密閉していないとインク漏れが怖いので品質のよいメーカーの物を選ぶようにしています。兎村は呉竹というメーカーの水筆を使っています。この水筆は太さの種類が豊富で、インク漏れも少ないので気に入っています。いつも太さ別に数本ストックしていて、インクを買ったらインク筆を作っています。
中にキャップのような密閉パーツがある場合はこれも外します。ないタイプもあるみたいです。
密閉パーツってこれです。堅いのでカッターかなにかの先端でちょこんと浮かせてから取ります。ない場合はこの作業は不要。ピストンスポイトに針がついているタイプで、この穴を針が通る場合は、そのまま穴から注入してもOK。私は、ここを開けて直接インクを入れていきます。
しっかり吸いあげます。たしょう空気が入っても気にしなくてOK。量はおまかせ。先端からぽたぽたインクが漏れることがあるので、紙を敷いて作業するとよいです。
ピストンスポイトと本体を繋いでインクを移動させます。手や机が汚れないように注意。
インクを入れたら本体に密閉のパーツを付けて筆パーツと合体します。
こんな感じになります。筆っぽくなりました。
そのままだとインクが降りてこないので、水ペンの手持ちの近くにある「PUSH」という部分を軽く押します。ここを押すとインクが圧力でペン先に降りていきます。強く押しすぎるとインクが爆発するので、優しく少しずつ押してインクの出る量を調整します。
インクが出てきたらこぼれた分をキッチンペーパーで拭きます。
たまにティッシュでインクや画材を拭く方を見ますが、ティッシュの繊維は画材にこびりついて故障や不調の原因になります。ティッシュの繊維にインクが絡まって堅くゴワゴワになることもあります。かならずキッチンペーパーを使いましょう。
試し書きをして筆先にインクが通り、漏れがない事を確認したらできあがり。
描きながらインクが薄かったり足りない場合はPUSHを押して調整します。
簡単なんですが、好きな色のペンを作れるので、本当に重宝します。インク毎に毎回この自作インクペンを作っています。
インク筆はインク漏れをしやすいので保管するときは、立ててインクが入る本体を下にします。こんな感じ。使う時はPUSHでインクを少し出せば乾きも直ります。