LAMY 「thinking tools展」ペンのデザインがどのように生まれたのか

LAMYの膨大なアーカイブを一同に展示する「thinking tools展」がいよいよ日本で公開になりました。

ドイツ本国で開催されたthinking toolsの展示ですが、大変好評で完成度も高く、そのままの什器をドイツから郵送し、そっくりそのままドイツでの展示を再現しています。スタッフもドイツから同じ方たちがきて設営したとのこと。

ドイツ以外ではこの日本でしか開催がないそうで、大変貴重な展示になっています。

 

 

今回の展示は、LAMY社が持つたくさんのペンのデザインがどのように生まれたのかがテーマになっています。会社には膨大な量の資料とプロダクトのアーカイブが残っており、たくさんの貴重な資料と、当時の製品を見ることができます。

バウハウスど真ん中の美しく機能的でシンプル、そしてポップだけど落ち着いたカラートーン。何十年続いても古さを感じさせないプロダクトは、世界中から愛されて使われる文具です。

 

 

展示会のアートディレクションはドイツのデザイナーMike Meireさんのオフィスが担当。私も個人的にMike Meireさんの大ファンなので什器や展示物、展示方法に大変興味がありました。どんな仕上げをされたのかドイツでの写真は拝見できましたが、実際に見ることが出来るとは思っていなかったので、この企画をLAMYから伺った時は本当に嬉しかったです。

彼の作る作品はフラットでシンプル。しかし冷たさはなく、どこか人の温かい気持ちに直感的に届きます。彼のセンスとLAMYのアーカイブがミックスされたら「合うに決まってる!」としか思えませんでした。

 

 

オープニングレセプションではMike Meireさんご本人も来日され挨拶がありました。はじめてお会いすることができました。たいへん物腰が柔らかく、センスとバランス感覚が抜群に良いのだろうなぁと感じました。すばらしい方でした。

 

 

展示什器も素晴らしく、机の引き出しをモチーフにしたようなオリジナルのもので、ドイツからそのまま持ってきているだけあり、LAMYのペンたちが美しい状態で見やすく、とても楽しめました。レセプションが夜だったので、今度は日中に行こうと思います。

 

 

展示を一足早く見ることができ、素敵だなと思う点は、ほぼ同じデザインのプロダクトを現行品として購入でき、実際に自分で使うことができること。企業としてデザインを大切にし、物作りの過程までもをアーカイブとして丁寧に保存していること。

なにかが長く続くとはたくさんの人が手と頭を動かし歴史を積み重ねた先にあります。物が生まれていく時間を成功も失敗もその先も含め記録していく時、繋がった一本の線のように無形の時間というものは物体に変化します。

 

 

LAMYというブランドには歴史を大事にすることが如何に大切かという信念があり、信念のあるブランドだからこそ、こうして長く愛されるプロダクトを作り続けるコトができるのかもしれません。そしてそのデザインを愛する気持ちを持ったまま、企業としてきちんと生業にできているのも、歴史を自分たちの手で守りつづけているスタンスにあるのではないかなと感じます。

 

私もLAMYのサポートをたくさん受け、こうしてLAMY safariで絵を描いており、右手に収まる万年筆を持つ度に、この線は何十年も繋がる時間で出来ているのだと感じます。道具を愛するとは時間も、受け継いできた人も、全部を感じることなのでしょう。

しっかりアーカイブが残せているブランドがこの世界にどれほどあるか。調べるとそう多くはないように思います。この展示の真のすごさはそこに集約されています。

 

ペンの面白さだけではなくLAMYというブランドの姿勢を通して、デザインとはなにか?たくさんの事に気付くことができました。まさにthinking toolsというタイトルに世界は戻っていきます。


Illustration: Christoph Niemann for C. Josef Lamy GmbH

 

私が日々愛用しているLAMY safariも初期モデルが展示されていたり、LAMYの代表的なペンの開発秘話や、どういう構造で出来ているかなど、開発者の手書きのメモなどを組み合わせて丁寧に紹介されています。自分の持っているペンのルーツを知ると、なお道具への愛情が生まれます。

 

 

入場無料で、会場自体もキレイな建築です。ぜひ、お時間あるときに多くの方にみていただきたい素晴らしい展示でした。万年筆好きの方にもビンテージや初期ロットが並び、たまらない内容かと思われます。

 

 


 

LAMY 「thinking tools展」

thinking tools.
プロセスとしてのデザイン―モダンデザインのペンの誕生

■開催期間:2018年3月3日(土)〜2018年4月8日(日)

■開館時間:10:00 – 19:00(入館時間は18:30まで)

■場所:東京ミッドタウン 21_21 DESIGN SIGHT

■会場:GALLERY 3

■休館日:火曜日

■入場料:無料

■HP:http://www.lamy.jp/thinkingtools.html


 

LAMYではLAMYのペンが当たる「thinking tools展 instagramキャンペーン」を開催しています。LAMY Japan公式アカウント @lamy_japan をフォロー。thinking tools展会場で書いたポストカードを撮影し、写真にハッシュタグ【 #thinkingtoolstokyo 】をつけてinstagramに投稿します。詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい。

by
1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にプロのイラストレーターとして活動を開始する。 子ども・女性向けの絵、暮らしのシンプルな絵を得意とする。ドイツの万年筆LAMYsafariで描く「LAMY Sketch」が人気。