連載|万年筆専用手帳 開発物語 vo.1|万年筆専用手帳、作り始めました。

万年筆で手帳に文字や絵を書きたいのですが、裏移りがあったり描き心地が好きではなかったりが多く、納得できる手帳がなかったので、自分で作り始めました。

通常の手帳は「字を書くこと」をベースに開発するので、絵を描くには紙が弱いなと感じています。絵の場合、文字よりインクの量が多くなるので、少しこってり乗ります。「絵を描く用」に字を書くのは問題ないと思うのですが、「字を書く用」に絵を描くと、少し物足りなさを感じます。

 

先日、国内にある某手帳メーカーの社長さんに「万年筆専用手帳を作りたいんですよね」と相談をしたところ、面白い企画なのでお手伝いしますよと快諾してくださり、希望した感じにサンプルを作ってくださいました。

万年筆でなめらかに書けて、裏移りしずらく、そしてなによりこだわっている、ちょっと厚手で大事にしたくなる手帳を目標に紙を選んだりしています。スケッチブックと手帳の中間のような「シンプルスケッチで絵日記を描くと幸せになれる専用手帳」を目標に開発しているプロダクトです。

「幸せになれる」がポイントです。私の中で感じている万年筆の個性は「描いていて手が気持ちが良い」です。インクがぬる〜っとペン先のニブから出てくる時、紙にすっと乗っていくとき、こんなに手が気持ちよい画材(文具)はなかなかないのではと思います。この描くという時間を、快適で楽しいモノすることで、暮らしの中の数十分が「幸せな時間」になるのではないかなぁと。気持ちいい=幸せ。これは人間の身体の中にある不思議な幸せを学ぶ能力ではないでしょうか。

と、いろいろ考えてはいますが。なによりも私が欲しいプロダクトなので、他の人にもきっと役に立つはずという気持ちで進めています。

 

表紙のデザインや中面のレイアウトなども最終的には私がしますが、まずは紙と仕様決定が先なので、家でこっそり実験中。表紙などもキレイなデザインにします。文具であり、インテリアであり、雑貨であるような、家の中のどこに置いても画になるキレイな手帳に仕上げます。

ちなみに手帳に合わせて私のシンプルスケッチをベースにしたスタンプも開発しようかと検討しています。

【手帳】+【シンプルスケッチ】+【スタンプ】

3つを組み合わせて、日々を万年筆で記録する楽しいツールセット。最終目標はここです。

 

本日はサンプルの初期ロットが上がってきたので、週末あたりに描きながら研究です。今回のプロダクトの開発物語は進んできたらまたこのように記事にしていきます。連載にします。

 


 

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1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にプロのイラストレーターとして活動を開始する。 子ども・女性向けの絵、暮らしのシンプルな絵を得意とする。ドイツの万年筆LAMYsafariで描く「LAMY Sketch」が人気。